

「家族経営の小さな会社って特殊なルールがあるけど、
我慢しなくちゃいけないの?」
「抱えている仕事が多いのに、また仕事を振られてしまった・・・」
「あれ?私もしかして、同僚にもうまく利用されているのかな?」
今回は、こんな悩みにお答えします。
この記事の内容は下記のとおりです。
■ 家族経営の小さな会社の経営者親族との適切な距離の取り方
■ 感じの良い仕事の断り方
■ 同僚との関わり方
■ 在職中に進めておいた方がいいこと
心身を壊してまで、家族経営の小さな会社にしがみついたほうがいいということではありません。
健康第一です!
限界になる前に勇気をもって逃げ出すことも大事です。
「いまいち、やりにくいけど、もうしばらくこの会社で働こう」と思っている方に向けてのお話だと思っていただければ幸いです。

家族経営の小さな会社で19年勤めた私が解説します。
きっと、あなたのお役に立てるはずです。
【経験者が語る】家族経営の小さな会社で長く働くための知恵【3選】

経営者親族との距離感を保つ
報告・連絡・相談は徹底する
報告・連絡・相談は徹底して行うようにしましょう。
理由は、何か問題が起きた場合「あなたが報告を怠ったせいだ」と責任を負わされる可能性があるからです。
何か問題が起こりそうな要素がある場合は早めに報告し、順調に仕事が進んでいる場合でも問題がないことを定期的に伝えることでリスクを回避できます。
雑談は最小限に留める
挨拶や敬語など、礼儀正しくふるまうことは大事なことです。
しかし、雑談によるコミュニケーションを多くとってしまうと精神的な距離が近くなってしまい経営者親族から理不尽な要求をされやすくなる原因となることもあるのです。
同僚との関わり方に注意する
経営者親族同様、同僚とも距離が近づきすぎるとトラブルの原因になってしまうことがあります。
ぜひ、以下のポイント4つを注意してみてください。
- プライベートな話はしない・聞かない
(プライベートなことを聞かれたら業務の話にシフトする) - 悪口や噂話に同調しない
- 人の言動に流されず無理な誘いはハッキリ断る
- 手が空いていても業務で忙しいふりをする(おすすめです)
このことに注意することで、自分自身の身を守ったりストレスをためにくくできたりします。
うまく仕事を断る
「あれ?私、いつも面倒な仕事を、押し付けられているような気がする・・・」って思うことありませんか?
もしかしたら、会社のみんなにあなたは、「あの人は文句を言わないから、嫌な仕事を押し付けてしまえる人だ」と判断されてしまっているかもしれません!
そんな場合は、以下の3つのステップを試してしてみてください。
ステップ1 お断りして、詫びる
引き受けられない場合は早い段階で、受けられないことを伝えましょう。
その際には「できません」だけではなく、「お声がけいただいたのに申し訳ございません」など
心苦しさを表す一言そえると、相手も嫌な気持ちにならずに済みます。あなたを頼って声をかけてくれた相手に対して、丁寧にお詫びをしましょう。
ステップ2 断る理由を伝える
ただ断るのではなく、引き受けられない理由も伝えるとよいでしょう。
「今日中にこの資料を仕上げなくてはいけないため・・・」
「今日は○○の仕事にかかりきりなので・・・」
と正直に伝えましょう。
理由を明確にすることで「忙しいので無理です」と断る場合に比べ相手が受ける印象が異なってきます。
ステップ3 代替案を伝える
「○日までならできるのですが」
「○○の期日を遅らせることで調整すればできます」
「Aはできませんが、Bならお手伝いできます」
取り組みたい気持ち、譲歩する姿勢と、前向きな言葉で断る理由を包みます。
後続策を提案することは相手にポジティブな印象を与えることができますよ。
在職中に進めておいて損はないこと

今はまだ転職する気はないと思っていても、いつどんな状況になるかはわかりませんよね。
もし、あなたがこの先、転職したいと思うことがあっても慌てなくてすむように在職中に進めておいて損はないことを解説します。
会社以外の世界とつながっておく
趣味の仲間や、社外の交流会など、雇用契約関係なしのコミュニティを広げましょう。
ここで大切なのは、ただ闇雲に参加するのではなく、“質の高い関係”を築けるかどうかを意識することです。
「自分に合わなければフェードアウトすればいいんだ」ぐらいの軽い気持ちで参加し、“質の高い関係”を築ける人を見つけていきましょう。うまくいけば、”新しいアイディア” ”新しい仕事” ”幸福感”を手に入れることができます。
自主的にスキルアップの勉強をする
現在の仕事に関連した資格や興味を持っている資格の勉強、ビジネスマナーを学ぶのもいいでしょう。
恐らく、今の小さな会社でのキャリアアップは難しいです。
長年、勤めたあと転職活動をしようとしたときに年齢ばかり重ねていて「アピールできる強みが何もない…」となってしまうことを防ぐことができます。
PC内のデータやフォルダを整理する
会社のPC内に乱雑に並んだままのデータやフォルダありますよね?
放置してしまいがちですが、時間を見つけて少しずつ整理しておきましょう。引継ぎをすることになった場合、一気に済ませるのは大変です。
仕事のマニュアル(手順書)を作成する
会社にマニュアルが整っていない場合、あなたがやっている業務は
自分自身のメモが頼りになります。
そのような環境であれば、マニュアルをあなたが作ってしまうことも考えてみましょう。業務用のノートに走り書きしたメモを、記憶が新しいうちにまとめておくといいでしょう。
自分の備忘記録にもなりますし、退職時の引継ぎがスムーズになります。
まとめ

ここまで、家族経営の小さな会社で長く働くための知恵を解説しました。
モヤモヤを抱えながら仕事を続けるのはストレスがかかります。
でも、働き続けるならなるべく心地いい環境にしたいですよね。
● 経営者親族や同僚とは距離を意識し、雑談を控えつつ接する。
● 仕事を断るときには「お詫び+理由+代替案」の言い回しでトラブルを避けながら相手に悪い印象をあたえず自分の負担を軽減する。
● 在職中に備えを進めて、いつ起こるかもしれない転職時の引継ぎ準備を整えておく。
これらを実践することで、あなたがストレスを軽減しながら働き続ける環境を作り出すことができるはずです。
ただ、冒頭にも説明した通り「心身を壊してまで、家族経営の小さな会社にしがみついたほうがいいということではない。健康第一!限界になる前に勇気をもって逃げ出すことも大事」ということもお忘れなくお過ごしください。
少しでも、家族経営の小さな会社であなたが心地よく働けることを願っています。