事務職が教えるVLOOKUPの使い方|照合ミスを防ぐ実務テクニック


Excelで大量のデータを照合していると、
「合っているはずなのに違う結果が出た…」
「手で探すのが面倒すぎる…」
こんな悩みに直面したことはありませんか?

そこで役立つのが ExcelのVLOOKUP関数。
この記事では 実務でよくある照合作業 を例に、
初心者でも分かるように丁寧に解説します。

Excel初心者でも分かるVLOOKUPの基本

VLOOKUPは、
「ある値を探して、対応するデータを取り出す関数」です。

たとえば:

  • 社員番号から名前を表示する
  • 商品コードから単価を表示する
  • 請求番号から金額を照合する

このように「キーになる番号」がある業務と相性が抜群です。

基本構文は以下のとおりです。

=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, FALSE)

それぞれの意味は、

  • 検索値:探したい値(例:請求番号)
  • 範囲:探す表全体
  • 列番号:何列目のデータを表示するか
  • FALSE:完全一致で検索する指定

難しく見えますが、やっていることはシンプルです。

「この番号は、別の表にもある?」とExcelに聞いているだけ。

実務で使えるVLOOKUP例|社員番号から部署名を表示する

「社員番号を入力したら、自動で部署名が出てきたら便利なのに…」

そんな場面を想定してみましょう。

これは VLOOKUP関数の基本中の基本 の使い方です。

ここでやりたいことは一つ。

社員番号「1002」の部署名を表示させること。


部署表示のセルに、次の式を入力します。

=VLOOKUP(E2,$A$1:$C$4,3,FALSE)

✅ 式の意味を分解してみましょう

式の要素意味
E2調べたい社員番号(1002)
$A$1:$C$4探す表の範囲(絶対参照でコピーも安心)
33列目(部署)を表示
FALSE完全一致で検索

Enterキーを押すと

→ 「経理」と表示されます。

社員番号1002の部署は「経理」なので、正しく表示されます。

ここで重要なのが、最後の「FALSE」です。

完全一致検索FALSEの重要性と注意点

FALSEは「完全一致」を意味します。

もし入れ忘れると、Excelは「近い値」を返す場合があります。
つまり、存在しない番号なのに“それっぽい数字”を返してしまうことがあるのです。

これは実務では非常に危険です。

照合は「なんとなく合っている」では意味がありません。
完全一致でなければダメ。

だから必ずFALSEを指定します。

N/Aの意味と実務での活用法

照合結果が「#N/A」と表示されることがあります。

これは「その番号は見つかりませんでした」というメッセージです。

照合業務で、
#N/Aは「要確認リスト」として活用できます。

  • 入力漏れ
  • 社員番号の入力ミス
  • 別システム処理

原因特定が一瞬でできます。

目視で探していた頃とは、効率がまったく違います。

初心者が間違えやすい3つのポイント

VLOOKUPを使い始めた方がよくやるミスがあります。

① 範囲を絶対参照にしていない

数式を下にコピーしたときに、範囲がズレます。

例:

$A$2:$C$100

このように「$」をつけること。

これだけで精度が安定します。

② 列番号ミス

「2列目のはずが3列目を指定していた」

実務ではよくあります。

表示された数字が“それっぽい”と気づきにくい。
ここは必ず確認しましょう。


③ データ形式が違う

  • 片方は数値
  • 片方は文字列

見た目は同じでも一致しません。

この場合は、

  • 文字列→数値に変換
  • 余分な空白削除

などの対処が必要です。

ここまで気を配れると、実務レベルです。


VLOOKUPの弱点と最新関数XLOOKUPとの違い

便利なVLOOKUPですが、弱点もあります。

  • 左方向には検索できない
  • 列を追加すると列番号がズレる

そのため、最近は
XLOOKUPを使うケースも増えています。

XLOOKUPは、

  • 左右どちらにも検索可能
  • 列番号不要
  • エラー処理が簡単

と、より実務向きです。

ただし、まだ古いExcel環境では使えない場合もあるため、
VLOOKUPは今でも必須スキルです。


まとめ|Excelで照合ミスを防ぐ効率化術

照合を目視で続けることは、

  • 集中力を消耗する
  • ミスのリスクがある
  • 精神的負担が大きい

私は26年間の事務経験の中で、
照合は“精神的に最も消耗する業務”でした。

月末の焦り。
上司に呼ばれる瞬間。
「本当に全部確認した?」と聞かれる緊張。

でも、関数を使えば状況は変わります。

関数は効率化のためだけではありません。

自分を守るための武器です。

VLOOKUPを使えば、次のことが可能になります:

  • 照合ミスを防げる
  • 入金や社員データを自動で引き出せる
  • データ確認の時間を大幅に短縮できる
  • 根拠を示して説明ができる
すぎやまゆき
すぎやまゆき

もし今、
「照合が怖い」と感じているなら。

まずはVLOOKUPから始めてみてください。

1件の見落としに怯える毎日から、
きっと卒業できます。